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不妊治療で良い結果の得られない場合

体外受精にはお金がかかります。肉体的にも精神的にも負担がかかります。しかも必ずしも成功するとは限らないものです。

 

その為、医師に勧められても一度は考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

結果的に妊娠に至れば良いけれど、上手くいかなかった場合、ただただ辛い思いをしただけで終わるとなると哀しいものです。

 

しかし本当にマイナス面だけなのでしょうか。

 

体外受精を行う為、女性は卵子を採取してもらい、精子と同じシャーレに入れられます。

 

そこで受精しなければその回はそこで終わりますが、上手く受精したものは48時間培養をし続け、細胞分裂を待ちます。

 

細胞分裂の進み方や形などでランクをつけてゆき、ある程度状態の良いものを女性の体に戻すわけです。

 

クリニックによって、或いは個人の希望により一度に複数の受精卵を子宮に戻すこともありますが、多胎児妊娠は母体へも胎児へも少なからず負担がかかる場合があるので、一度に戻す卵の数は1つにした方が良いとの見解もあります。

 

卵を戻す施術前、自分の受精卵を電子顕微鏡で確認します。

 

正直これが本当に自分のものかどうかは分かりませんが、初めて見た自分の「卵」。これからもしかしたら赤ちゃんへと成長していくかもしれない命の素です。

 

ただ少し細胞分裂の進んだだけの単なる小さな丸でしたが、薄暗いオペ室の中で見たその卵は何故かキラキラ光っているようで、思わず心の中で「わぁ」と小さく叫んでしまう程素敵に見えたものです。

 

結局それは着床せず、妊娠には至りませんでしたが、その時担当医は「とても良い状態の卵で、今回絶対いけると思ったんですが・・」と患者本人よりも残念そうに洩らしました。

 

何年かに渡る挑戦に失敗し、治療を断念することを決めた時、代わりに泣いてくれた人がいたかもしれません。

 

旅先で有名な子宝を授かる為のお守りを買ってきてくれる友人がいたかもしれません。

 

そしてあなたのパートナーは治療の間あなたをずっと励まし、協力してくれたかもしれません。

 

治療に費やした時間とお金は「赤ちゃん」という形では戻ってこなかったかもしれませんが、きちんと他のものを手に入れていたのではないでしょうか。

 

身近な人々との繋がり、他者への感謝の気持ち、そして心に残る「卵」の姿。

 

不妊に悩み努力した結果が思わしくない場合、不毛な時間とお金無駄使いをしているような感覚に囚われることがあります。

 

しかし本当は自分でも気づかないうちに沢山の素敵な何かを手に入れているのではないでしょうか。